人生の終わりと同様に自動車も廃車という終わりがある

車の終わりは廃車

この世の原則として、始まりがあるものは全てに終わりがあります。これは完全なる真理であると言えるでしょう。そのため、たとえテクノロジーの発達があったとしても、人間は生まれたからには死という終わりを迎えることが必ず起こります。そして人間の人生の終わりと同様に、自動車という製品にも廃車という終わりがあります。これもまた、自動車にかせられた絶対的な真理であると断言できるでしょう。

廃車というのは、自動車の完全なる終わりです。廃車と一言にいっても、二つの意味で捉えられることがあります。その一つは一時抹消登録というもの、そしてもう一つは永久抹消登録ものです。一時抹消登録の場合であれば、自動車は一時的に休んでいる状態ですので、本当の終わりではありません。現役引退程度のことだと考えていいと思います。しかし、永久抹消登録という廃車になってしまうと、完全に自動車はその自動車としての生命を終了することになるのです。

永久抹消登録という方法での廃車は、自動車をリサイクル業車にスクラップにしてもらうか、事故などで大破していることが条件になります。
(参考:兄が陸運局で廃車手続き担当をしています

そのため、永久抹消登録をするということは、必ず自動車は自動車としての役割を終えている状態です。人の人生も一度終了すると、復活することができません。それと同じように、自動車の廃車という終了は、復活することができないのです。ゲームのように復活の呪文があれば良いですが、現実世界にはそのような呪文も何もありません。

自動車における廃車は、人生における死と同じであるということが理解できたでしょうか。このような廃車という終わりがあるからこそ、自動車はそれが使える間にしっかりと遊ばせて、その自動車としての役割を全うさせてやることが大切です。そうしてやれば、自動車に人格がなかったとしても、人と同じように、自動車としての生命を十分に生きたという証を残してやることができるはずです。